有珠山ブログ

皆さん、こんにちは!

夏真っ盛りの今、いかがお過ごしでしょうか?

 

今回は2000年噴火の被害を今に伝え教訓とする施設

「金毘羅火口災害遺構散策路」を皆さんにご紹介したいと思います。

 

洞爺湖ビジターセンター裏手にあるこの場所は

2000年噴火の際の泥流被害の爪痕を実際に見ることが出来る

貴重な場所となっております。

こちらは公衆浴場「やすらぎの家」跡です。

かつては地元の方と観光客が交流する憩いの場でしたが

流路工よりあふれた泥流によって見るも無残な姿に

正面玄関の様子です。

入口の扉が泥流によって中まで押し込まれていました。

内部の様子です。

泥流の跡まみれでぐちゃぐちゃになっているのがわかります。

破壊された自動販売機が転がっているなど

被害の大きさがうかがえました。

泥流の威力を物語る流された橋「木の実橋」です。

かつての国道230号線にかかっていたこの橋は泥流によって

90mほど下流に押し流され、桜が丘団地の2階部分に激突しました。

全体の写真です。

橋桁の部分には泥流の跡がこびりついています。

こちらが「桜が丘団地」跡です。

手前の破壊された場所は1階に見えますが実は2階で

1階部分は流れ込んだ泥流で埋まってしまいました。

こちらが「木の実橋」の激突部分です。

コンクリートが破壊され中の鉄筋が露出しています。

「桜が丘団地」も「やすらぎの家」も屋根には樹木が生えていて、

植物の生命力と長い時の流れを感じます。

 

2000年噴火より今年で21年となります。

噴火の記憶も薄れてきている今だからこそ、

ぜひ訪れて頂きたい場所です。

 

 

kisu