みなさん、こんにちは。
夏休み、いかがお過ごしですか。
ここ数日の有珠山は天候にも恵まれ、多くのお客様で賑わっています。

Mt.USUテラスでは、洞爺湖や昭和新山を眺めながら、ゆったりと過ごしたり
遊歩道を歩いて、火口原展望台の「USU360」から、噴火口や太平洋へと続く雄大な景色を楽しまれたりする方の姿が多くみられます。
本日、8月7日は、有珠山とこの地域にとって忘れることのできない日です。
今から49年前の1977年8月7日 午前9時12分、有珠山は山頂で噴火しました。

この噴火は突然始まったわけではありません。前日から地震が続き、山は少しずつ変化のサインを発していました。
噴煙は約12,000mまで立ち上り、火山灰は遠く札幌まで降り注ぎました。
その後も火山活動は続き、有珠新山や現在の銀沼火口など、私たちが目にする山頂の景観が形づくられていきました。

この噴火は地域に大きな被害をもたらしましたが、その経験はかけがえのない財産となりました。

2000年、有珠山は再び噴火します。
1977年やそれ以前の経験を生かし、火山活動の変化を捉えた事前避難が行われたことで、犠牲者はゼロでした。
有珠山は今も活動を続ける「生きている火山」です。
この山とともに暮らしてきた人々の経験や知恵は、今も地域に受け継がれています。
私たち火山マイスターがその歴史を伝え続けるのも、過去を振り返るためではなく、未来へつないでいくためです。

最後に、先日熊本で発生した地震により犠牲となられた皆様に心より哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。
熊本もまた、2016年の大地震を経験し、再び自然の大きな力に直面しました。地震と火山、災害の形は違っても、日本には自然とともに生きる地域が数多くあります。
自然は長い時間の中で活動を繰り返します。
だからこそ、自然の変化に耳を傾け、先人たちが残してくれた経験や教訓から学び続けることが、未来の命を守ることにつながっていくのだと思います。

過去を知り、その教訓を未来へ生かすこと。
被災された皆様が一日も早く穏やかな日常を取り戻されることを心よりお祈りするとともに、
有珠山の麓でも、この地で育まれてきた経験を未来へつないでいける地域であり続けたいと思います。
MEISTER






