皆さん、こんにちは!
今回はこの地域の始まりの場所のひとつ、有珠山の特徴について語っていきたいと思います。
有珠山最大の特徴は約30年周期に起こる噴火による大地の変動です。
有珠山地域一帯のマグマは粘性が高く、噴火で地表に出ても流れていかずにその場にとどまり溶岩ドームとなる為、有珠山は噴火の度に新山を形成していきました。
昭和新山もその一つとなっています。
また、マグマの粘性が高いため地表へはスムーズに出ていかず、地震を頻発させるため噴火が察知しやすく事前避難が容易なため、火山の活発度に反して死傷者が非常に少ないのも特徴となっています。
有珠山は危険なだけではなく、この地域に住む我々へと大きな恵みをもたらしてくれています。
まず一つが、温泉です。
1910年の明治噴火によって湧き出た温泉が、今日の洞爺湖温泉をはじめとする観光地ができる原動力となりました。
二つめが農作物です。
有珠山から降り注いだ火山灰によって形成された大地は、平らで日当たりが良く、栄養豊富で水はけがよい農業に最適な場所となり、そこから生産される各種農作物は地域の特産品となりました。
三つめが海産物です。
山体崩壊によって、海に流れ込んだ岩石は海底に多くの隙間を作り、そこに住み着いた小さな生き物とそれを食べる魚や産卵に訪れる生き物等、豊富な海産物が獲れる土壌となりました。
いかがでしたでしょうか?
詳しく知ることで有珠山はもっと魅力的な存在に感じられます。
それを今回皆さんにお伝えできれば幸いです。
次回の私の更新は20世紀の噴火について語っていきたいと思います。
kisu