有珠山ロープウェイから車で約30分の場所にある北黄金貝塚公園は、
2021年7月27日に、北黄金貝塚を含む北海道・北東北の縄文遺跡群として
世界遺産に登録されました。
長く近くに住んでいましたが、
今まで行った事がなかったので、つい先日行ってきました!
今から約6000年~4000年前にあったとされる村の跡が残っています。
当時縄文人が住んでいたとされるこちらの跡地には、
竪穴式住居が復元されています。
入ってからすぐに、燻した木の香りが漂う室内。
外からの光が差し込まないので、照明がないと真っ暗です。
およそ7,8畳ほどのこの中で
当時は5人前後の家族が一緒に暮らしていたそうです。
住居を出て、丘に向かって登っていくと、
5つある北黄金貝塚の中でも一番大きい貝塚があります。
奥に見えるのは噴火湾。見晴らしもバッチリ!
こちらの貝塚には、貝殻の他マグロなどの魚の骨、
ウニの殻、オットセイやクジラの骨があります。
当時は今よりも温暖な気候であったため
海水面は現代よりも高く、
丘の手前近くまで噴火湾が広がっていたそうです。
住居のすぐ隣には森の中へ向かう散策路もあります。
案内標識に沿って進んでいくと、、、
ギラギラとした日差しがほどよく遮断され、
少し湿りけのある森の香りが、爽やかな気持ちにさせてくれます。
足元にはあちこちにクルミの実が落ちていました!
緑色の実は、落ちてからあまり時間が経ってない新鮮なもの
左下の黒くなっている実は、熟したものです。
(緑色のものは、かぶれることもあります。素手で触らないようにしてくださいね!)
当時の人はこの硬いクルミの殻を土器などを上手に使って割り、食べていたようです。
貝塚にある豊かな海産物の殻の跡などから想像しても、
ここで暮らしていた縄文人たちは
毎日おいしいものを食べていたんだなあと想像できますね!
入り口近くにある情報センターでは、
北黄金貝塚からの出土品や写真パネルの展示もあります。
開館日、営業時間などはこちらでご確認下さい!
有珠山ロープウェイの観光と一緒に、
史跡散策で古代人たちの生活模様に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
yama