皆さん、こんにちは!
今年のGWは行動制限が緩和され、少しずつかつての賑わいが感じられ、
希望が見えてきた連休だったのではないでしょうか?
有珠山周辺では先月からエゾシカの群れが見られるようになってきました。
今回はそんな彼らの春ならではの落とし物についてです!
山頂駅のホームと4号支柱の間で撮影された写真です。こちらはご覧の通り鹿の角となっております!
4月から5月は角の生え変わりの時期となっていますが、こうした人目につく場所に落ちていることはとても珍しい光景です!
断面には血が滲み、抜け落ちたばかりということを如実に物語っていますね!
鹿は牛の仲間ですが角の成分が違っていて、人間で例えると牛の角が「爪」で鹿の角が「歯」に相当します。そのため牛の角は延々と伸び続けていき抜け落ちることはありませんが、鹿の角は体の大きさに合わせた高さまでしか伸びず、新しく生え変わります。
抜け落ちた後は袋角と呼ばれる皮膚で覆われた柔らかな角が生えてきます。中には血管が通っていて血液中のカルシウムが集まって角の形を形成していき9月ごろにトレードマークの硬い角の完成!
ちなみにザラザラした溝のようなものは血管の跡で、先端が白くなっているのは武器として使うために鹿自身が木の幹などを使って研いだためです。
エゾシカは3月から11月にかけて有珠山周辺を徘徊しており、ゴンドラ内からも時折見ることが出来ます!
現在は灰褐色の冬毛ですが、夏には鮮やかな茶色に白い斑点のバンビ模様に生え変わります。
冬になると昭和新山を通って越冬地へと移動していき冬の終わりかけに戻ってきますが、
今年は大雪の影響からか先月に入ってからようやく姿を確認できるようになってきました。
これから他の動物も活動的になってまた山をにぎわせてくれるのが今から楽しみですね♪
kisu